TOPGUN MAVERICK 細かすぎる感想編【ネタバレ】

©︎united international pictures

トップガンマーヴェリックは話したいことがたくさんある。

トップガンマーヴェリックを2回観てきたわたしの

トップガンガチ世代のわたしの

ネタバレしまくる感想です。

MX4DとIMAX は全然別物

とにかくまず声高に言いたいのは「IMAX最高!」ということですね。

迷ったらIMAX!と言いますね。

今回、2週間で2回観たんですけど

1回目はMX4Dで観て、2回目はIMAXレーザーGTで観てきまして

MX4Dは座席が揺れるせいなのか、日本語吹き替え版しかないんですよ。

トムの声でトップガンを観たい世代としてはこれは実に物足りない。

けれど、字幕を読まなくていいという点では物語に入り込める。

と、思いきや、

意外と気が散るんですよ、このMX4D

揺れたり、傾いたり、衝撃受けたり、風を受けたり、閃光が走ったり、

その度に「お、動いてる、動いてる」「お、撃たれたから閃光か」などと

いちいちちょっと気にしちゃう。

声はね、芸能人が声優に入らず、餅は餅屋の声優陣だったようでまったく違和感はなくて

トムの声でさえもすんなり入ってきて、さすがプロだな、って思いましたね。

MX4Dは、「うん、こんな感じね。」という経験値で観る。という感覚で良いかな。

それよりなによりおススメはIMAXです!

109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXレーザーGT入り口

IMAXの技術的なことは聞かれると困るんですけど

体感的な感想として、「いや、すごい」です。

早い話が体感してほしい。

IMAX とは

  • 高解像度である
  • 4K画質である
  • 臨場感のある12chサウンドシステムで
  • 上下が広くて正方形に近い大きさ
  • 上下が切れずに没入感がアップ
  • 座席は急こう配で観やすい
  • 通常2:4の画格に対しIMAXレーザーGTは1.43:1
  • レーザー投影でシャープな映像
  • IMAXの追加料金は+500円、IMAXレーザーGTの追加料金は+600円
  • IMAXレーザーGTは日本でまだ2か所だけ
  • グランドシネマサンシャイン池袋109シネマズ大阪エキスポシティのみ

このIMAXの特徴でとにかくすごかったのが没入感

上下が切れるから足元から映像があるんですよ。

英語なんてぜんぜん分かんないにも関わらず

途中から映画を映画を観ている感覚がなくなって、物語をその場で傍観している感覚

わたしが現場で撮った写真なんだけど、伝わるかなぁ、このスクリーンのでかさ。

第一声は本当に「でかっっ!」って声が出ましたから。

話全編がフルスクリーンではなくて、途中は普通に上下が切れてるんですけど

ものすごく自然にフルスクリーンに切り替わって、切り替わるタイミングは一度も分かりませんでした。

物語の中にいる感覚。

一度味わうともう他では満足できない、きっと。

これからも600円、追加で払っちゃう。

第一作目リスペクトしつつ初見でも楽しめる

そろそろ作品の感想を述べていきますね。(IMAXだけで興奮伝えすぎ)

まず、この辺はもう観てない人も見聞きしちゃってるかもしれませんが

冒頭から「ゴォーーーーーン」のイントロと共に流れる聞き慣れたメインテーマ

You’ve been calld back to Top Gun by Harold Faltermeyer

のっけからいきなり第一作と同じ始まり、同じ展開なんですよ。

あらすじのネタバレを書いた時に一作目のオープニング動画のリンクを貼ってありますので、

是非第一作のオープニングも観ていただきたい。

このメインテーマが流れている間、空母の上で離陸の準備が進み

エンジンを温めて、いよいよ・・・・・・・・・・・・・離陸っ

同時にデンジャーゾーン!来た!ケニーロギンス!来た!

同じ展開!安心感!かっこいい!はい、感動!はい喜ぶ!

36年待ったこっちとしては最初のこの2曲、空母のシーンだけでキャッキャ言える。

デンジャーゾーンが流れている間の歌詞の和訳がスクリーンの字幕に出ているのも前作と同様。

こういうところも「あぁ~、同じ💛」ってなる。

見透かされてるとは思うけど、もうここは素直に受け止めて単純にシッポ振って喜んだもん勝ちですね。

最初の2曲で超盛り上がったところから

急に何事もなかったようにモハーベ砂漠を眺めるマーベリック。

え?さっきのシーン、なんやったん?

ってなる。

多分、あれかな。

プロモーションビデオか何かだったんかな?

だって、さっきの空母のシーンと、モハーベ砂漠の本編と特に脈略ないもんね。うん。

テンション上げれたからOKってことね。

あらすじ編でも書いたように

お約束のように上からの指令に逆らってマッハ10以上叩き出して、挙句ダークスターぶっ壊して

見知らぬ土地に降り立って「水ちょーだい」ってなるコミカルなシーン。

あれ要る?

そもそもマッハ10以上の速さで上空を飛んでてエンジンぶっ壊れて、

耐Gスーツがちょっと焦げたぐらいで済む?

ここは「コミカルなこともやるようになったよ、この年になるとね。」っていうトムの魂胆が見えてちょっと萎える。

その萎えたあとにシワシワのエドハリスに立たされて怒られてるのを見るとちょっと気が済む。

ここで前作同様「気に入らないけどTOPGUNへ行ってこい」とノースアイランド行きを命じられて

嬉しすぎて超ご機嫌でバイクで戦闘機と並走。

並走って言うのがまた分かりやすい映像で単純で観てる側は助かります。

バイクにまつわる前作と今作の違い

第一作目ではきっと、あそこまで売れると思われてなかったんでしょうねぇ。

あんなに何度もバイクのシーンが出てくるのにKawasakiの協賛は得られなかったらしくて

前作のバイクはNinjaというバイクで、TOPGUN大流行でバイクもめっちゃ人気出たらしいんですけど

今回はしっかり協賛を得られたので

モハーベ砂漠の格納庫からマーベリックが数台あるバイクのうちの一台を選んだシーンで

バイクの後ろ側からの映像になり

しっかりと「Kawasaki」というメーカー名が映りこんでました。

日本人としてはちょいと鼻高くなる瞬間ですよね。

ちなみに今作で、KawasakiからはGPZ900を2台とH2Carbonを3台、正式に提供したそうですよ。

バイク好きの人たちがきゃーきゃー言ってます(ネットの中で)。

©︎united international pictures

このシーンね。

ダークスターを走らせるときに出勤に使ってたGPZ900からさらっと乗り換えて

急にH2Carbonってのに乗ってるんだけど、

この提供されたこの車種は一般用には売られていないレース用のもので

最高時速400/hが出るんだそうです。

そりゃ戦闘機とも並走できるわけや。

スタントを使わないことで有名なトムクルーズですから

当たり前 of 当たり前でここでもトム・クルーズ自らどえらいスピード出して乗ってるらしいんですけど

あれだけのスピード出てたら普通サングラス吹っ飛ぶよね。

てことは多分よ、分からないようにサングラスを顔にテープかなにかで貼り付けてると睨んでるんですけど

ノーヘルでどえらいスピードでサングラスかけずにはいられないでしょうし。

顔にテープが貼ってあるマーベリック。想像したらちょっと笑えますね。

ロッカーでの後ろ姿のシーンがあって

そのロッカーには家族のいない(今思えば兄弟もいないのかな?)生涯孤独なマーベリックの

歴代の大切な仲間たち、愛した人たち(歴代彼女ではなく)の写真が所狭しと貼られてて

その中に、もちろん第一作目で事故で亡くした相棒グースの写真も

当時の圧倒的ライバル、アイスマンとの写真も貼ってあって

それもまたエモーショナルな安上がりくすぐり感動小道具なんですけど(喜びますけど)

© 2019 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

この、フライトレザージャケット、G1ジャケットがね、

これ、この画像のコピーライトよく見て。

©2019になってるでしょ?

36年前のG1ジャケットと全く同じジャケット(デザイン)と思いきや

なんと公開前の予告の段階では背中のワッペンの日本と台湾の国旗が

それっぽくてちょっと違うデフォルメされた何かになってるんですよ!

でも!でも!でも!

本作ではちゃんと36年前のジャケットと全く同じデザインの

日本と台湾の国旗のワッペンが施されたG1ジャケットだったんですよ!

というのも、ほらやっぱり、映画って商業ベースだから。

公開前の2019年の段階では中国のどこかの企業がスポンサーとして名を連ねていたらしくて

中国での興行成績もかなり大きくなった現在は、その中国のスポンサー企業様に忖度ゴニョゴニョで

日本と台湾の国旗がゴニョゴニョだったらしいんですけど

なんたって米軍全面協力のトップガンですから

中国政府が「米軍の映画に資金提供するってどーゆーこと!?」みたいなことになるのではないかという懸念から

スポンサーを降りたらしいんですね。

そうするとゴニョゴニョが晴れたらワッペンも貼れたという流れらしいですよ。

ちょっと自分でうまいこと言ったと思って文字も太くしちゃうという承認欲求すみません。

そもそもコールサインMAVERICKとは

一作目を当時観た時から今までずっと疑問に思ってたんですけど

一作目で「そもそもそのお前のマーベリックという名前はよくない!海軍では汚点だ!」的なことを言われるんですよ。

そんな、名前を否定しなくても、って当時それなりに思春期だったわたしは思ったんですけどね。

このコールサインは通名で、ピート・ミッチェルという立派な名前があり

劇中でも今作で彼女となるジェニファーコネリー演じるペニーからは「ピート」と呼ばれていて

その割にはペニーの娘からは「マーベリック」って呼ばれるんですけど

このマーベリックと言う名前の意味は

アメリカでは「焼き印を押されていない仔牛」を意味するそうで

そこから転じて「群れから離れたもの」「一匹狼」を表すんですって。

だからチームワークを必要とする軍にとって、なんでそのコールサインなわけ?ってなるんですね。

わざわざそんな意味の名前をコールサインにするのは

マーベリックの父親デュークが亡くなって

その事実が軍の秘匿事項にされていたマーベリックの

反抗の意を表した名前なんでしょうね。

いちいち女のところに行くマーベリック

相変わらずマーベリックが事あるごとに女のところに行く

むしろ、あれはマーベリックがではなくトム・クルーズがと言っても良いのかもしれない。

観てる途中で「まーた、女のとこ行く。すぐ行く。」って何度も思っちゃうほど行くんですよ。

まぁ、一作目でもことあるごとに行ってましたけどね。

なんならみんなでビーチバレーしてる間にも突然抜け出して女のとこ行きましたからね。

まず、昔の彼女ペニー(ジェニファーコネリー)がノースアイランドの海沿い(だと思う、多分)でビアパブをやってることを知る。ここは偶然。というかネタ振り。

え?なんであなたがここに?っていうめっちゃあるあるの再開。

ペニーも「ここで店をやっていたらいつかまたピートがこの町に戻ってくるかもしれないわ」なんて魂胆が

あったんじゃないかとも思える。

同じ女として。

そういうあざとさを感じた。

同じ女として。

©2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

マーベリックが初めてパブを訪れた日に罰金ゲームに引っ掛かり

初日からいきなりツケを作ったマーベリックは

返済と称してまたすぐにペニーの店に行く。

あるとき、訓練中に優秀だけど、超生意気な昔のアイスマンのようなハングマン

マーヴェリックの昔の相棒であるグースの息子のルースターと取っ組み合いのけんかになったときに

今日の授業はいったん終了!解散!ってマーヴェリックが言って

泣きつきに行く先がペニーのところ。

かつてのライバルで、今回のトップガン行きを激推ししてくれたアイスマンのところに行くよりも先にまずペニーのところ。

「今日はこれで解散!」って言ったのにもびっくり。

え?すぐ?そんなすぐ?授業は?訓練は?

重要任務までの期日、少ないんじゃないっけ?(あらすじ参照してください)とか思っちゃう。

さらにむちゃくちゃな訓練をして訓練生の命も危険にさらし、

膨大な費用が投入されている戦闘機もあえなく無駄にしてしまって

軍のトップだったアイスマンが亡くなった後の出来事だったので

降りてもらう!お前を抱える理由もなくなったからな!

と首を宣告されて、悲壮感にさいなまれ向かうところももちろんペニーのところ。

慰めてほしい感満載で向かうペニーのところ。

行くよねー。ほら、行ったー。ってなる。

なんせあざといペニーという女

話の中のどのタイミングだったかは忘れてしまったんですけど

マーヴェリックがペニーを家までバイクの後ろに乗せて送って行くシーンが2~3回あるんですけど

1回目(あくまで劇中の1回目)「じゃぁね、おやすみ。」とか言って

ペニーが家の中に入ってく後ろ姿をマーヴェリックが見送るんですけど

その後ろ姿がね、あざとい

じゃぁね、おやすみ。って後ろ姿を見せたまま家の中に入ってくんですよ。

マーヴェリックの方を家の中に入る直前に一度だけ振り向いて

私はそんな気はないのよ。

っていうツンをアピールして駆け引きしてる感。

あざとい。分かりやすい。

この演出、作ったの絶対男性だと思う。

そのツンのふりして一度も振り向かず家の中に入って

玄関に入るや否や

「やだ、どうしよう、またマーヴェリックのこと好きになっちゃう・・・・」

という切ない表情で閉じたばかりの玄関のドアにもたれかかるペニー。

いやいやいや、分かりやすすぎんかて!!!

その分かりやすすぎる演出のそこに、たいして気合が入ってない感じが

わたしにしたら「ペニーとの絡み、いる?」ってなるんですよね。全体的に。

そもそも現実に

「扉を閉じた瞬間にその扉にもたれかかって辛い気持ちとの葛藤を抱える」

ことなんてあります?

扉にもたれなくても葛藤を抱えながらでも家の中に入ってって

リビングにカバン置いて洗面台で手洗いうがいぐらいできるよね?

僕たちわたしたちは毎日色んな葛藤を抱えながら手洗いうがいをしてるよ!

なんて思っちゃう。

そのあと、劇中では2回目だったと思うんですけど

マーヴェリックが家までペニーをバイクで送って

お決まりの「じゃぁね」のあと、玄関の扉をツンで閉める。

と思いきや!(いや、見え見えでしたけど)

玄関の扉あけっぴろげで、なのに全く振り向かずに家の中へどんどん入ってくペニー。

わかりやすい誘い方!

ツン装ってるけどめっちゃがっついてる!

それにシッポ振って、ニヤニヤしながら喜んで入ってくマーヴェリック。

このニヤニヤして、首をちょっと横に振りながら参ったなみたいな顔するの

トム・クルーズ、よくやりますよね。

木村拓哉が視線を横にそらしてニヤってして、ちょっと表情作る、あれにそっくり。

あ、キムタクはこれを真似してるのか。そっか。トップガンガチ世代だったね!

そのあとすぐベッドシーン的なものに移行するんだけど

さすがにすぐに事後のシーンでさらっと終わりましたね。

50代のベッドシーンはそんなもんで充分ですね。

初見では、おいおい、待て待て、見せるんかーい。

って焦りましたけどね。

マーヴェリックだけがご自慢の肉体美前提の上半身裸で

ペニーはなんか、ふんわりしたもの羽織ってた。(テキトー)

マーヴェリックが「娘が帰ってくるだろうからもうそろそろ行くよ」

的なことを言うと「今日は娘は友達のとこにお泊りよ♡」とペニー。

に、肉食‥‥

でも見えてたオチですが予定変更で娘が「ママー!ただいまー!」って帰ってきて

慌てて事後に2人がくつろいでいた2階からペニーがマーヴェリックに飛び降りて出ていくように指示して

飛び降りて着地したところに娘が立ってて

「もうママを寂しがらせないでよね」という一番大人の発言。

舞い上がってる大人恥ずかしい‥‥

でも逆に何歳になっても恋をしたら舞い上がって恥ずかしいことするんだろうな。

そうじゃなきゃそれは恋とは呼べないのかもしれないですね。

てことで、みんな恥ずかしいことしよう!

トップガン訓練生とマーベリックの初めの授業

モハーベ砂漠から舞台をノースアイランドに移し

マーヴェリックがトップガン講師に着任する前に

ペニーが経営するパブでトップガンの生徒たちに会うんですよね。

そこでパブのルール違反で罰金を支払えなくなったマーヴェリックが店からつまみ出されるシーンで

そのつまみ出す筋骨隆々な若者がハングマンと・・・・誰かもう一人。(ごめん、もう一人の人)

その時に「おっさん、またな!」って言いながら店の外につまみ出す。

そして翌朝「特別講師だ。伝説のトップガンだ」って紹介されて

生徒の後ろから生徒の通路の間を通って前に出てきて

振り向いたら、はい、昨日のおっさん。

「あちゃー」と言わんばかりで顔を手で少し隠すしぐさをするハングマン。

この流れ、マルっとまんま一作目のオマージュ。

ケリーマクギリス演じる教官チャーリーの登場シーンで

面食らうマーヴェリックというシーン、そのまんま。

ここは1回目も2回目も客席から笑いが起こってました。

一緒やーん!って幸せのクスクス。

一作目ファンに大サービスのオマージュでした。

訓練で実際に空を飛ぶシーンてんこ盛りなんですけど

酸素マスク越しに聞くマーヴェリックの声!そう、これがわたしは聞きたかった!

吹き替え版で物足りなかったのはこの「酸素マスク越しの声」の違いだったんだ。

Fー14が敵地にというフラグ

マーヴェリックがトップガンに呼ばれた理由が

ならず者国家の濃縮ウラン格納庫を爆破しないと大規模汚染を招くという重大任務のためで

ならず者国家の拠点の見取り図を説明するときに

最新鋭の戦闘機第5世代とやら(よくわかりません)が並んでいる中に

めちゃくちゃ不自然に2006年でアメリカでは引退した、

トップガン一作目でバリバリの現役だった複座式のF-14トムキャットがあるというわざわざの説明。

フ、フラグやん、、、、という劇場内での失笑交じりの笑いも起きる。

でもなんやかんや言うて

ルースターを庇って撃墜されたマーヴェリックを助けに

またルースターがやってきて

逃げ切れずにルースターが撃墜されて

そのルースターとマーヴェリックが意を決して敵地の倉庫に侵入し

そこでF-14を見つけ二人で乗り込む。

この前作大好き層に当てがわれたと言っても過言じゃないシーン。

きっちりワクワクしちゃいましたよね。

現代人の最新鋭育ちのルースターが

アナログスイッチだらけの可変翼ありのF-14の後ろの席であたふたしてる図も

前作大好き層は「お父さんが座ってた後部座席に今息子のルースターが…およよ」って

嬉しくなっちゃいますよね。いとも簡単に。

アイスマンとの再会

病のため家で療養しているアイスマンのところに

ルースターが心を許してくれなくてどうしよう

って不安を聞いてもらいにマーヴェリックが行くシーンがあって

アイスマンの中の人、ヴァルキルマーも実際に咽頭がんを患っていて

もう声が出ないらしく、それで劇中でも同じ「療養中」「もう長くない」という設定で

マーヴェリックとの会話はPCのモニターを介しての筆談。

その会話の内容はさほど重要でもなく

アイスマンからのアドバイスも「過去は忘れろ」だったんだけど

え?そんなアドバイス?精神論?感情論なの?ってずっこけた。

これはアイスマンを出演させるためのシーンだったと思うし

別れ際に二人して「俺の方が腕前は上」とか言い合ってるシーンは癒しでしたね。

今回は訓練で誰も死ななかった

一作目はマーヴェリックの相棒のグースが訓練中に亡くなって

そのシーンが色んなシーンを左右する出来事につながっていくんだけど

今作TOPGUN MAVERICKでは少なくとも訓練がらみでは誰も死ななかったんですよね。

(アイスマンは亡くなったけど、それは病で亡くなったという設定だったから除外)

ルースターを庇ってマーヴェリックが撃墜されたときは

マーヴェリックが死んだと思ったんですよね。

そういう終わり方もありなのか?と思ったんですよね。

マーヴェリックが死んで

そのあとをトップガンの生徒たちが遺志をついで行く、的な流れもありなのか?と。

でも撃墜されたタイミングは一応ミッションを遂行させたあとだったから

遺志を継いでミッションを遂行する! 

あれ?ミッションはすでに遂行してるよな。一応成功もしたよな。

ってなるから死ぬ理由はないんですね。

そして多分、トム・クルーズは死なせたくないんですよね。マーヴェリックを。

誰かが死ぬ映画は作りたくなかったんだろうと思います。

あの人そういう平和な人だと思うんですよね。そういう宗教の人だし。

いいか悪いかは別にして。

誰も死ななかったから第一作のオマージュを明るく展開できたし

分かりやすい展開のストーリーにできたし

観た後の今後の人生に一石を投げかけたりする重さもなく軽い気持ちでスッキリできるし(褒めてます)

映画館で見る映画はそれでいいと思っています。

わかりやすい訓練シーン

ミッション遂行の本番で

ならず者国家の地対空ミサイルの標的になり

第五世代戦闘機に追い掛け回され

ルースターが敵国からロックオンされ、あわやここまでというシーンで

マーヴェリックがその間に割って入り撃墜されるシーン。

あのスピード感、迫力は映画館だからこその体感でめちゃめちゃ楽しめました。

そしてその撃墜された後、ルースターと一緒に古代の遺物とルースターが言ったF-14戦闘機で

敵国の最新鋭戦闘機と戦うんですけど

古代の遺産だから攻撃がミサイルで、しかもその残りカウントも表示されるんです。

あと何発!みたいな!

めっちゃわかりやすい。

攻撃してミサイルの数が減っていく感じがめちゃくちゃハラハラしてめちゃくちゃ楽しめますよ。

可視化って大事ね。みんなに優しい。

そもそもね、ミッション内容も分かりやすかった。

どうやって敵地に侵入してどうやって標的を爆破してどうやって逃げてくるか。

それを2分半以内で爆破にまで漕ぎ付けたら成功するけど、

それを過ぎると敵の攻撃に遭うからスピード大事!

めちゃくちゃわかりやすいプランでした。

そういうの助かるわー。

ただただハングマンかわいそう

©2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

色んなサイトでハングマン役が最高!かっこいい!って読むんですけど

2回観たわたしの感想はシンプルに「ハングマンかわいそう」なんですよね。

2回目観たら感想変わるかなと思ったけど、やっぱり「ハングマンかわいそう」だった。

自信満々でトップガンにやってきて

別に大きなミスも犯してないし、特に問題児ってこともないけど

逆に言うとあまり何もしてない。

劇中でほんとに存在感がない。

ただただ初っ端にナルシスト臭を出したけど

肝心の重要任務の時に「俺の名前呼ばれる?」ってひょっこりした顔を見せたあと

呼ばれなくてチーンってなるけど、

それでも特にごねることもないし。

マーヴェリックが撃墜されましたー!って無線が入ったあとに

「援護に!出動命令を!」ってアピールするも秒で却下されるし。

最後の最後、絶体絶命のF-14機に乗るマーヴェリックとルースターを

援護射撃して助けたのがハングマン。以上!みたいな役。

救出シーンの、観る人全員が、あー助かったーってう安堵の瞬間なのに

めちゃめちゃ短いシーンで終わった。

最高の絶妙のタイミングで救出したのに空母に戻っても

特にクローズアップされることも

最高!ありがとう!助けてくれて!みたいな感動も

ましてやハグもない。ハグさえもない。

ハングマンかわいそう‥。

一番イケメン枠なのに‥。

イケメンがトム・クルーズの癪に障ったのかな。

この映画で自分よりクローズアップされるのを恐れたのかな。

ペニーに割く時間よりハングマンにもうちょっと尺を取ってほしかった。

授業中、トップの席に座っているのにずっと扱い雑だった。

冒頭で一作目と同じオチで笑いを取った後は特に大きな花を咲かせてもらえなかったハングマン。

若い日のマーヴェリックを彷彿とされると揶揄されてたけど

引き立て役で実力をクローズアップされない点でも

どちらかと言えばマーヴェリックよりめちゃくちゃアイスマンでしたよ。

全体的に角ばってるし。いろいろと。

フェニックスが出てることが多様性の時代を物語る。

第一作と違う点はトップガンの中に女性がいたことなんですよね。

セリフや見どころなどなかったとはいえ、主要キャストのフェニックス以外に

どうやらアジア系の女性が少なくともあと一人以上はいたみたいで

それはチームワークが乱れた時にマーヴェリックが思いついた

ビーチでの敵味方に分かれつつも同時にお互いに攻撃を仕掛けるアメリカンフットボールのシーンで分かります。

OneRepublic – I Ain’t Worried (From “Top Gun: Maverick”) [Official Music Video]

映画を観るまでOneRepublicのことは知らなかったんだけど

今回の映画で一押しの挿入歌。

朝から聞くとテンションめっちゃ上がります。

このMusic Videoも良いシーンいっぱいで何度も観ちゃう。

フットボールの球を爆撃機に見立ててハングマンが砂浜に落とすと

背後にいた子たちが吹っ飛ばされるシーンもあって、ここが

トップガンの特徴でもある、何度も出てくる逆光を使ったシーンで

おしゃれでかっこよくて、肉体美も満載で素晴らしい。

この肉体美を見せびらかすために、このビーチフットボールのシーンの前に

みんなで30分間パンプアップしてたらしいよ。

ごちそうさまです。

ちなみに例の「ツンで入ってくペニー」のシーンもある。

最後もやっぱり「女好きやな」ってなる

ルースターをマーヴェリックが庇って

マーヴェリックをルースターが助けて

マーヴェリックとルースターをハングマンが助けて

The Happy End で空母の上でマーヴェリックとルースターを囲って

やんややんやのお祝いムードで

ここでも、いゃ、ハングマンの存在感‥‥と切なくなるんだけど

ハングマンにはなんの恨みもなく、むしろハングマン擁護派だけど

ここの最高のシーンは何と言っても

マーヴェリックとルースターの和解のセリフなんですよ。

マーヴェリックが「助けてくれてありがとう」と言うと

吹き替え版ではちょっと小生意気な感じで「父ならそうしてた」

字幕版だと「父の代わりです」って言うんです。

あぁー、ここー!ここ泣くとこー!

泣かしにきてるの見え見えだけど無理ー!泣くー!ってなる。

トップガンマーヴェリックって

かっこいい!ミッション遂行したー!やったー!わー!やられるー!助かったー!あー、面白かった!

で終われる映画なんですよね。(褒めてます)

ストーリーもそんなに凝ってないし、万人に与えられたエンターテインメントだったと思う。

でもその万人が「あー、面白かった!」ってなるために

生半可な迫力ではなくリアルなド迫力にするためにめちゃめちゃお金かかってると思うんですよね。

CG全然使ってないという話だし

てことは実機使ってるし、そういう商売ベースの話から考えると

いろんな事情で公開延期したとか、

トムがどうしても観客を入れることに拘ったなどと言われているけど

実際のところ観客を入れて💰を回収しないといけなかった、それだけお金がかかってたってことなんだろうな

みんなが無事帰還してルースターとも和解して

仕事も失わずに済んでそれどころか、

多分なんか偉い人の軍服みたいなの着てたから多分昇進してて

駆けつける先はやっぱりペニーのところ。

ところがペニーは娘と一緒にパブを人に任せてしばらく留守にしてて

月日がどれくらい流れたのかは分からないけど

自分の車庫(しかも飛行機格納庫)でルースターと愛機の整備をしていたら

ミラーにペニーの娘が映りこむという、これまた古い演出‥‥

終始ベタな演出祭りでしたが観てる分には楽でした。

結局トップガンマーヴェリックは The Tom Cruise な映画でしたね。

トム・クルーズが一番戦闘機操縦の技術があって

ミッションの作戦もトム・クルーズの作戦で

一番活躍するのはトム・クルーズ!っていう映画でした。

ハングマンのこと、めっちゃ語ったけど

フェニックスとボブを結構推していたので

続編があるのならハングマンはもちろん、フェニックスとボブもがっつり活躍してほしい。

いゃでもハングマンは絶対活躍してほしい。

ハングマンかわいそう(←一番の感想これ)

おまけ。

レディーガガの曲は、かっこいいけど別に本編とはそんなにつながりなくて

うーん、安田成美の風の谷のナウシカみたいな感じかな?

座席は人気のF-18