数年前に世界一幸せな国としてブータンが報道されたことを記憶している方はたくさんいらっしゃると思うんですが
そのブータンが今ではランク内に名前が見当たらないそうです。
なんで?インフレが進んだとか?国王が変わったとか?自然災害?
って考えたんですが、違いました。
その前にそもそもどこの何のデータを基にしたランキングなのか。
2012年から毎年国連が発表している「世界幸福度ランキング」という、世界150以上の国と地域を対象とした大規模調査で、アンケートやGDP、社会保障制度、人生の自由度や他者への寛容さなど、さまざまな項目を加味して算出されているそうです。
GDPや社会保障制度については可視化した数値かなと思うんですけど
アンケートってすごくぼんやりしてますね。
でももしわたしの住む国がこのような調査で世界一幸せな国なのですよ、って言われたらちょっと嬉しい。
むしろ2位とか3位だったらちょっと悔しいぐらいに嬉しい。
きっとそれぐらい嬉しい。
きっと「幸せ」っていう実感はそもそもフワフワしてるから
だからこそランキングをつけてもらって
あなたの国は国民が世界一幸せと思っている国なんですよ、って言われたら嬉しい。・・・か?
待って。
またぼんやりしてきたぞ。
世界一幸せと思っている国… 思っている国… 思っている…
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気付いてしまったと言っていいのかもしれない
「雨風をしのげる家があり、食べるものがあり、家族がいるから幸せだ」
ブータンの人々はそう答えてたんです、当時。
なんて謙虚な国民なんだろう。
という感想を持ちましたよね、当時。
でもその後、情報鎖国だったブータンも海外諸国のITの発展と共に情報が入ってくるようになり
諸外国を知ってしまったんです。
人(ほかの国)と比べることを知ってしまったんです。
雨風をしのげて食べるものがあって家族がいるのはもはや当たり前で
それどころか
どこかへ行くときは車に乗り、かっこいい服を着て、満腹になるほどにおいしいものを食べている。
それも毎日。
私たち、全然足りてないじゃないか。
足るを知る
人と比べ始めてしまった途端に簡単に幸福度って下がるんですって。
隣の芝生は青く見えるんです。誰だって。きっと昔からそう。多かれ少なかれきっとそう。
だから「足るを知る」と言って昔から自分を戒めて我慢を覚えてきたんでしょうね。
逆に考えるとわざわざ「隣の芝生は青く見える」や「足るを知る」という言葉が生まれたということは
それだけいちいち戒めなければいけない場面を繰り返してきたということなんです。太古の昔から。多分。
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決められてたまるかという意気込み
では、日本の国民はどう思ってるんでしょう。
実はこの調査で、日本は例年順位が振るわず、2021年の最新ランキングでも56位。
G7(先進7か国)の中でも最下位なんだそうです。
人と比べてしまう日本人の気質も関係しているのかもしれないですね。
「俺は人と比べたりしないぜ」っていうそこのあなたは、もうそれは幸せで賞受賞です。
でも「人と比べてしまう」って自分自身の中から生まれた感情なんですよね。
近頃ではもう言われつくされているけれど
幸福かどうかは自分で決めればいいし
このランキングでG7で最下位だからと言って最下位として生きていかなければいけないわけでもない。
そもそもあなた、このランキングの調査に参加しましたか?
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実体がないものに振り回されるのをやめてみる
広い世界を知ることは「井の中の蛙大海を知らず」になってしまわない為にもとてもいいことだと思います。
だけどそれに縛られ自分を蔑むぐらいなら自分の世界で生きていってもいいじゃない。
自分が心地よく生きることが幸せの始まり。
幸せを数値化するなんてナンセンスだぜ!ってぐらいでちょうどいい。
以前、村上龍が言ってたんですよ。
この現代社会において無知は宝になりつつある。と。
ある店で食後のデザートにアイスクリームがあって、めちゃめちゃおいしかった。
それがしかもたった100円だった。
100円でこんなにおいしいアイスクリームが食べられた。あー幸せ💛
でも実は自分の後に来たお客さんは割引券を持っていてそのアイスを50円でしかもフルーツ添えのサービスまで受けていた。その割引券は店先に誰でも使えるように置かれていたもの。
ちょっと悔しいですよね、こういうの。
絶妙にちょっと悔しい。
でもそれって知らなければ100円で食後に食べたアイスクリームめっちゃ美味しかった。
で終われるんですよね。知らなければ。
そう、知らなければ。
村上龍がこんな100円の世界の話をしたわけではないことは百も承知(100円だけにw)ですが
なんでもかんでも知りゃぁええってもんでもないんですよね。
長く生きてると知ってること増えてきて幸せも感じにくくなってきます。
だから敢えて知ろうとしない工夫も必要かな、と思ってる今日この頃。
もちろん、ボケない程度に・・・
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